嫉妬しかない新事業「エムスラ」

自分が生きている間にパンデミックなど起こるとは想定外のことで、人生史上初めて1ヶ月以上引きこもり、その間、アメリカの失業数や原油価格など、垂直に上がったり落ちたりするショッキングなチャートを目にし、日本政府の政策批判tweetは体感では通常の五倍増しになった。世の中完全に灰色だけど、こんな時に思い出す昔の知人の話がある。

 

戦争が起こって欲しい。戦争が起こって世の中が混乱して、既存の成功者がダメージを負う。その時が大逆転のチャンスだ。今は冴えないけどその時に全てを賭ける。

 

 

彼が今頃何をしているかは分からないが、彼が言ったとおり戦争直後の日本など、世の中が大混乱している時こそ、機を捉えて人生大逆転を成し遂げたり、社会の仕組みを変えるような何かを起こした人は多いわけで、ネガティブなニュースばかりが目に付く世の中だが、考えようによっては今は何十年ぶりかの大シャッフルチャンスのタイミングである。

 

自分もこの1ヶ月間は今世最後の下剋上チャンスと思って、歯を食いしばって色々考えてはみたが、色々苦笑されて色々断念する繰り返しでねっとりした脳みそになって自己肯定感が劇的に削られている間に、このブログのオーナーであるスプーンさんが「今こそこれが必要」と思えるような眩しい新事業を立ち上げていて、相当嫉妬している。

 

まとめあげたのは、スプーンの社長兼大黒柱である谷田さん。

 

 

一度見たら忘れられないインパクトのある顔、バレーボールと農作業で培ったごつい身体、運と技術と努力と人懐っこさが絶妙に配合された人であり、そして、自分のtwitterにクソリプしてきた奴が、このブログ経由でスプーンさんにまでクソメール送りつけてきても許してくれる心の広い人でもある。

自分の知っている範囲では映像作家、演出家、技術ディレクター…など、受注型のファンタジスタ的な仕事をやってきたのだが(詳しくはスプーンさんのHPを見ていただけたらと思う)、今回の事業立ち上げを通じて大きな仕組みをつくって組織的に運用する事業家になったわけだ。これからの運用が修羅場ではあるが、こういう仕事の変遷は理想的だと思う。

 

で、「エムスラ(MUSIC/SLASH)」というのが谷田さんがこの1ヶ月でまとめあげた新事業なのだが、今、新型コロナで大きな被害を被っているエンタメ業界を助け、未来につながるプラットフォームであり、期待込みで大きく言うと、「エンタメ界のニューディール政策」みたいなことになる。

 

ミュージックスラッシュ

 

「エムスラ」がどういう事業なのか?

 

エンタメの新しいネット配信&収益モデル

 

MP3がCDを墓場に追いやり、音楽の聴き方がサブスクに移行することによってミュージシャンが稼ぐのが難しくなっているというのはよく耳にする話である。そうなると「ライブ」はミュージシャンにとって、とても大切な稼ぎ口の1つであるのだが、そこにこの新型コロナショックである。

 

YouTubeなど、配信メディアは幾つかあるのだが、ライブを配信するにしても未公開ストック映像を配信するにしても、金を稼ぐのが難しい。YouTubeはGoogleが集めた広告費のおこぼれをもらうシステムで、ミュージシャンの能力や人気に見合った報酬が得られるとは言い難いし、そもそも契約もしていない広告主の商品の宣伝の片棒を担ぐというのも変な話だ。しかも、その広告は胡散臭いダイエット商材だったりすることもある。投げ銭システムもあるが、収入として十分とは言えないだろう。ニコニコ動画なら視聴者に課金できるが、最近の凋落ぶりを見るととてもやろうと言う気にならない。

 

「エムスラ」は「イープラス」と提携していて、アーティストのライブ配信や未公開ストック映像の配信などをイープラスが販売する電子チケットを購入した人だけがネットを通じて視聴できるサービスである。つまり、アーティストが配信する内容の値段(3500円~)、数量(目安は一公演あたり30,000枚。100,000枚とかでも可能)を自身で決定することが出来る。世の中何でもサブスクになって、制作者が夜なべして作った楽曲なり雑誌なりがサブスクプロバイダー都合で販売されるというのは、どうも腑に落ちないない感じがしていたので、こうやって作り手に権利が確保されているというのは健全で本来あるべき姿ではないか。

 

最高の音と、作家の権利保護

 

そして、ミュージシャンにとって大きな問題が「音質」と「違法コピー」だ。

 

アーティストたるもの「音質」に拘りを持っている人が多い。フェスティバルホールなど、最高クラスの環境でライブをやっているアーティストはYouTube Liveやfacebook Liveの「音質」では納得いかないだろう。「音はよくなくてもいいよ」と言うファンがいるかも知れないが、やる側のプライドがそれを許さないのだ。

「エムスラ」は、ほぼ無制限に収容できるフェスティバルホールをネット上につくるという意気込みで開発されている。更に、コロナショックが収束すれば、従来型のコンサートを同時にいい音でライブ配信してより大きな収益を得ることもできる。

勿論、HDCP対応・デジタル著作権管理(DRM)搭載により、違法コピーで金儲けしようとする不届き者を一切許さない仕組みになっている。

収益配分の透明性

 

それから、個人的に今の時代にあってると思うのは、アーティスト、プロモーター、舞台スタッフ、エンジニアなど、現在のエンタメ興行に関わっている人たちがみんな参加できて、更に、各々の取り分の透明性が担保されている点である。現在の興行ビジネスの利益配分に納得感があるかどうかは分からないが、完全にガラス張りにする意義は大きいし、ネット時代以降はどこの業界でも変化・発展とディスクロージャーは表裏一体になっている。

 

以上、ざっとした説明なので、ご興味ある方は、HPを除いて頂きたいし、twitterもフォローして頂けると嬉しいです。

エムスラ(MUSIC/SLASH)HP: https://musicslash.jp/

エムスラ(MUSIC/SLASH)twitter: https://twitter.com/music_slash

 

「エムスラ」の構想は以前からあったが、この非常事態のタイミングでアクセルを踏み、関係各所の協力とりつけ、技術面の問題を解決し、顧客にあたりをつけ、約一ヶ月で発表できるまでまとめ上げ、今まさに開発の追い込み、営業活動、CRMの整備などが急ピッチで行われている。きっとここ数ヶ月は俗世間の煩悩をどこかに追いやって、ある種のトランス状態になって仕事するのだろう。結構しんどいことではあるが、夢がある仕事に取り組めるというのは幸せなことである。是非、「情熱大陸」や「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演して欲しいです。

「エムスラ」がエンタメビジネスのスタンダードになることを祈りつつ、早く私も呪いを解いてウンコではないアイデアを生み出したいものである。

 

今後の「エムスラ」の予定は5/29に尾崎裕哉さん(尾崎豊さんの息子)によるテスト配信を経て、7/1には大物アーティストによる柿落し公演が行われる。ほんとに期待しかないです。

 

 

 

 

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