日本に遊びに来る外国人の友人に必ず案内する観光スポットの1つに「メイドカフェ」がある。メイドさんとのニャンニャンチェキ、萌えオムライス(ケチャップで似顔絵)、ツンデレーダー(メイドさんにドリンクをテーブルに叩きつけられた後、理不尽にビンタされ、最後は一転デレデレしてくれる)など、一通りのジャパニーズカルチャーを体験すると、大抵は大喜びしてくれる。この「メイドカフェ&ランドリー」は、メイドカフェに満足した帰り道に大阪・日本橋界隈のボロボロのコインランドリーの前を通ったときに思いついたアイデアだ。
メイドカフェのキラーコンテンツとしてのランドリーサービス
メイドカフェの基本的なサービスにランドリーサービスを加えたものが「メイドカフェ&ランドリー」。そのまんまだ。「ご主人様、この服、ステキですね」とか「ご主人様、これは素材がデリケートなので洗濯ネットに入れましょう」とか、洗濯にまつわる他愛ない会話をしながら、メイドさんと二人で手分けして洗濯槽に洗濯物を入れ、柔軟剤や洗剤を放り込み、スタートボタンを押す。この「他愛なさ」が幸せなんだと思う。チカラが弱くて柔軟剤の蓋が開けられないメイドさんが「ご主人様、私では無理でございます。開けていただけますか?」と、お願いしてくれることもある。亭主関白的に振る舞いたいなら「○○ちゃん、これ洗っといて」と言うだけでもいい。その後、洗濯終了まで店内で飲食してもらった後、洗い終わった洗濯物を「ご主人様、柔らかく仕上がっていますね」などと言いながら二人で手分けして籠に入れ、最後は服や下着を目の前で1枚ずつ畳んでくれる。料金は洗濯物の量に合わせて設定し、オプションで「マイ柔軟剤ボトルキープ」を販売することも検討したい。柔軟剤ボトルには「萌えオムライス」の要領で似顔絵を描いてくれ、使い切るとボトルを持ち帰ることができるし、リフィルもできる。メイドカフェの客は独身男性が多そうだし、一人暮らしなら洗濯は面倒なはずだし、それを大好きなメイドさんと一緒にできるなら、面倒が幸福感に変わるハズだ。
カフェにランドリーを加えるか、ランドリーにカフェを加えるか
店舗のカタチは2つの方向を想定している。1つはメイドカフェに2~3機の洗濯&乾燥機を配置するパターン。もう1つは逆にコインランドリーにメイドカフェコーナーを設置するパターンだ。ただ、自分でゼロから仕込むとなると、資金の都合で前者となるだろう。メイドカフェの内装はそれほど費用がかかっているとは言えないし、雑居ビルに入っていることも多いので、(都合が良すぎるけど)廃業するコインランドリーから安く譲り受けるなど、洗濯&乾燥機さえ安く手に入ればやれそうな気がする。後者の場合は、日本橋や秋葉原などの理想の顧客が多くいるエリアで既にコインランドリー店を営んでいるオーナーと手を組むことができれば可能性があるかもしれない。
このサービスについては数年前からぼんやり考えていて、誰に話しても反応は悪くないのだが、サービスの根幹であるメイドさんのリクルートや、育成方法の見当がつかず、何一つ前に進んでいない。この界隈の知見をお持ちの方のご意見を是非伺ってみたいです。