思いつき商売アイデアvol.13 探し求めた読書フォーム「読書サイズ」

電車で、飛行機で、食堂で、自室で、ベッドで…いろんな場所で本を読んでいる。ブログを書くのは苦手で、毎回歯を食いしばって書いているが、本を読むのは、まぁ、好きな方だ。

因みに、最近一番良かったのは「キャパになれなかったカメラマン」(平敷安常)。米ABCのテレビカメラマンとしてベトナム戦争を取材した著者の戦争の記憶を綴った書であり、一頁一頁が尊かった。カウボーイ見習いでレザーショップを営むコピーライターの前田さんに教えていただいた一冊である。

それはそうと、読むことは好きな方なのだが、相当な年月読んでる割に、未だにジャストフィットする読書フォーム(体勢)を発見できておらず、読むことは「体勢との戦い」ではないか、と、ここ数年思うようになった。

例えば、大阪→東京の新幹線は片道二時間半の絶好の読書タイムであるはずなのだが、足を組んだり外したり、左にもたれ、右にもたれ、腰のあたりに負担を感じて、立って腰や背筋を伸ばしたり…身体の違和感を緩和するために二時間半終始動きながら読んでいるといっても過言ではない。それによって集中力が途切れたり、身体の節々に疲れが生じたりするので、思いのほか読めなかった、読む楽しさを十分満喫できなかったということが多い。というか殆どそうだ。少し難解な本の場合はイライラして本を閉じてしまう。

飛行機でも同じ。エコノミークラスにしか乗らないが、ビジネスクラスだってきっとそうだろう。なんだかんだ言って私が一昨日いた漫喫より狭い上に、リラックスして本すら読めない(そして、恐ろしく値段が高いのだ)。

かつて、イキってオフィス用にハーマンなんとかを買って使ってみたけど、それとて読書すると疲れた。

更に言うと、家の椅子やソファでも同じだし、就寝前のベッドでの読書時間でも、右を向き、左を向き、うつ伏せになり、仰向けになり、ベストポジションを求めて頻繁に動いている。しかし、ベストポジションは発見できないのである。自然に眠くなるというより、ベストポジションを探し疲れて眠りについている気さえする。

これは本が悪いのではない。読み応えのある良い本であっても身体が読み続けることを拒むのだ。そんな状況に耐えてでも、ずっと読み続けたくなるステキな本はある。その場合は無理矢理読み続けて、身体を痛めることになる。紙とかデジタルとかテクノロジーの話でもなく、私の身体の状態(恐らくは「猫背で姿勢が悪い」からだと思うのだが)は読書に合っていないのである。

 

ところが、である。

 

最近、痩せる目的でフィットネスクラブに通い始めたのだが、「エアロバイク&読書」の快楽に目覚めてしまった。エアロバイクといっても、この背もたれ付きのタイプである。

前傾姿勢のサイクリング型エアロバイクでもできないことはないが、こちらの背もたれ付きタイプは遥かに姿勢がラクで、読むことに非常に適している。

勿論、心拍数を上げるために高速で漕いだり、負荷をかけたりガチトレすると、読むどころではなくなるのだが、低い負荷でゆっくりとラクにペダルを漕いでいる限り、心肺機能がキツいということはなく、両足でペダルを漕ぐことで、連動して腰や股関節が適度に動き、背中は十分にもたれることができるため、腰と背中が非常にラクになる。これほど身体に無理がない読書はなく、新幹線や飛行機、自宅の椅子やベッドより遥かに快適に読み続けることができる。

つまり、自分のような姿勢の悪い人間は、じっと座ったり、寝転んで読むことがそもそも負担であり、ラクな姿勢で負荷をかけずに足腰を動かしながら読むことで負担が解消されるのだ。

因みに自分の場合はレベル5で60分、280kcal消費を目途にしているが、一時間などあっという間であり、恐らく、これが長年探し続けてきた「読書フォーム(体勢)」だと実感している。

今はフィットネスクラブにトレーニングしに行っているというよりは、本を読みに行っている感覚であり、できればバイク以外のランニングや筋力アップのトレーニングなどはせず、もっとダラダラと漕ぎ続け、本を読み耽りたいと思うほどである。家に帰って自室で読むときもペダルの快感が恋しくなり、読むことが思うように続かない。もはや中毒状態なのだ。

では、理想の読書フォームが見つからない感覚は自分だけなのか?

試しに数人の友人に聞いてみると、「読書のベストフォーム」は未だに発見できておらず、今後も発見の見込みはなく、同じように電車や飛行機、自宅で「体勢」と戦っているとのことだった。そして、この記事によると私を含む「日本人の8割は猫背」であり、恐らく、美しい姿勢を持った武道の達人的な僅かな人を除いて、大なり小なり「読書のベストフォーム問題」は広く存在しているはずだ。知らんけど。

ということで、「理想の読書フォーム」を探し求める人たち向けのサービスを考えてみた。

読書サイズ(仮)ビジネス

読書しながら脂肪を燃やすことになるので、こう書いてみたが、我ながら酷いネーミングである。

「既存のフィットネスクラブでやればいい」という話はあるのだが、背もたれ付きのバイクが十分な数あるわけではないし、隣のバイクに心拍数至上主義者が座ることだってある。「ハッハッハッ」という激しい息づかいがうるさいし、その姿が暑苦しくもあり、気が散ったりするので、そういうガチトレ主義者が来ない場にしたい。できれば読書は静かな場所でしたいというのが、本好きの願いだろう。読書が好きで、身体の緩みが若干気になる人が静かに利用してくれればいいのだ。「文系フィットネスクラブ」といった感じだろうか。

本屋と読書スペースとしてのカフェサロンが一体化されたお洒落業態はよく見かけるけど、あのイキりムードにエアロバイクを置くのは無理がありそうので、「エニタイムフィットネス」や「漫喫」のような、雰囲気にこだわりのなさそうな商売を参考にしてみた。

負荷が低いとは言え、長時間すると汗はかくので、シャワーや更衣室がないのはまずい。「エニタイムフィットネス」のようにシャワーブース+更衣室が二カ所程度と最小限で、店舗周辺に住んでいる人が中心的利用者となり、家からトレーニングウェアでやって来て、あるいは会社帰りに寄り道して、本読んで汗をかいて、タオルで拭く程度でそのまま帰って家でシャワーするのが理想である。

都心部の集合住宅が多いエリアに店舗を構え、漫喫のように漫画や書籍を揃え(当然、持ち込み可)、更にオンデマンドで映画やドラマも視聴できるようにする(あるいはWi-Fiだけ提供して、客のアカウントで視聴してもらう)。そして、マシンは背もたれ付きエアロバイクのみで、漫喫のような仕切りなしにオープンな空間に配置する。料金は時間制・月額制併用。

まずは、本好きの人に「読書フォーム」についてヒアリングしたり、「読書サイズ」を試してもらうところから始めてみたい。

今回は「理想の読書フォーム発見」があまりに嬉しすぎて、こんなこと考えてみました。思いつきのネタで、何一つ練り込まれていませんが、万が一、興味あるという方や、アドバイスしてやってもいいぞ、という方がいらっしゃいましたら、twitterやfacebookにコメントをお願いします。

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