思いつき商売アイデア vol.15 人生観を変える 「ホームレスステイ」

PC前に座るや否や自分のエネルギーが急激になくなっていく謎の現象が続き、前回の投稿から一ヶ月が経過してしまった。こんなことでは、いつまでたってもニルヴァーナに辿り着くことはできないと深く反省している。兎に角、歯を食いしばって書きます。

 

先日、新型コロナ騒動で開店休業状態の友人の飲食店を訪れ、久しぶりに友人の妹に会った。

彼女は随分昔にOLをやめてインドに旅立った。所謂「自分探しの旅」、別名「不自由の中に自ら飛び込んで、数々の理不尽を体験しながら時に人の温かさに触れる旅」である。帰国直後に彼女に会った時は「これ、裏側から見たタージマハルやで、汚いやろ」みたいな写真を見せてもらったり、「ガンジス川で沐浴する人を見て霊的な何かを感じた…」とか目をキラキラさせながら土産話を語ってくれた。

あの伝説のM男優・観念絵夢さんはガンジス川にフルチンで飛び込み、ブレーンバスターを食らい、大量に汚水を飲んで死線を彷徨ったが、彼女は汚すぎるとの理由で川には入らなかったそうだ。冷静な判断だと思う。

その後も数度アジア界隈を旅して、何度か「人生観変わるわぁ」という言葉を聴いた記憶がある。

しかし、あれから10年以上経ち、彼女は今、コールセンターで日々クレーム対応しているが、あの「人生観変わった…」は「幻だった」「浮かれていただけだった」と、ハイボール片手にあっさり認めた。

 

彼女に限らず「人生観変える」旅の話題はよく耳にする。

 

インドは未だに人生観を変える場所のメッカだし、セブ島で英会話を学んだり、沖縄の離島で短期間働いてみたり…平凡な人生に変化と語ることができる何かを求めて、色んな人が色んな方法を試みているが10年後には友人の妹と同じような気持ちを抱くのだろうか。

いずれにしても「人生観変える市場」というのは、規模の大小は別として、本当に人生観が変わるかどうかは別として存在するのだろう。

 

「インドに行っても人生観変わってなかった」話を聴いた後、彼女に以前知人の紹介で会った、とある飲食店経営者の話をした。

その人は居酒屋とバーを経営しているのだが、それ以前は訳あって一年間ホームレスだった。寝床を求めてあちこちの公園を彷徨い、人の縄張りに勝手に入ってしまって怒鳴られたり、逆に先住民から一見毒物のようだが旨すぎてやみつきになる謎の食い物をいただいたり、チンチロリンに興じたり、粗大ゴミからゴルフクラブを調達し、住んでいた小さな公園で優雅にゴルフしたり、近くの高校のプールで早朝行水し、朝練の生徒に追い出されたり…辛い目にも会ったけど、人の優しさを感じることも大いにあった、「人生観が変わる体験だった」としみじみ語っていた。

彼はその後、一念発起して、ハードなバイトで金を貯めつつ、知人からも金を借りて自分の店を立ち上げたわけだが、「あの頃は自分以外の全ての人が天上人に見え、ここがこの世の底だと思ったら、急にやる気が出てきた」とのことだった。

ホームレス生活は、人生観を変え、人によっては這い上がる推進力となる体験なのだ。知らんけど。

但し、人生観変えるために一年間「ホームレスしろ」というのはさすがに辛すぎて、怖すぎて、誰もしないだろう。「人生観変えたい→よし、インドに行こう」となる人が振り向いてくれるレベルの話ではない。

先鋭的すぎると商売にはならないのだ。なんか、こう、「手軽さ」みたいなのが必要だ。そんなこと言っている時点で既に「偽りの人生観が変わる体験」のような気がするが、大抵のビジネスとはそんなものだ。

ホームレスステイ

そこで考えたのが「ホームレスの親方の元にホームステイする」サービス”ホームレスステイ”である。

前述の飲食店経営者の話によると、ホームレスの集落には時に面倒見がよく、人格者のおっさんがいるとのことなので、その人を「プロホームレス」として認定、プロの元へホームステイ(集落ステイ)するというのが丁度よいのではないか。

勿論、「プロホームレス」には仕事として取り組んでもらい、ギャラが支払われる。ホームレス・ビジネスの誕生である。

誰の人生だって空転してしまう危険性はある。そういったドラマチックなストーリーに触れたり、彼らが日々どのような一日を過ごしているのか、そこから社会はどのように見えるのか…プロの手引きで、それらを学んでいく。

契約は、一週間単位。有給休暇で手軽に行ける範囲だ。
契約には以下の内容が含まれる。

  • ホームレスライフレクチャー。「五分でできるホームレス」みたいな本や動画はこの世に存在しないので、経験者の声を元にマニュアルを作成する。特に、接し方を間違えると、不味いことになる。
  • 緊急連絡ツール(ボタンを押せば事務局に連絡が届き、事務局員が駆けつける)の提供。
  • 財布(お金・カードなど)やスマホなどの預かり。少量の現金だけで、できるだけ現実に即した環境でホームレスを体験する。
  • 段ボールや寝袋、生活備品のレンタル。

最大の難関は親方の信頼を勝ち得てプロ契約することだろう。前述の飲食店経営者の協力を得ながら、まずは1人の親方からコツコツとやっていきたい。

因みに、このアイデアを「結局インドで人生観変わらなかった友人の妹」に話した所、
「あと10歳若ければやりたい」とのことだった。

以上、思いつきで書いてみた。万が一、興味あるという方や、アドバイスしてやってもいいぞ、という方がいらっしゃいましたら、twitterやfacebookにコメントをお願いします。

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