ブログをはじめるにあたって。何を書くかについて。

2016年の初頭までの約7年間、海外の広告やイベント、アートなどのアイデアを紹介するブログを「Campaign Otaku」という名で書いていた。一時期はブログをきっかけにいろんな人とつながったり、仕事の依頼が来たり、海外に取材に行ったりしたことで、「ブログハイ」になるぐらい更新が楽しくて、連日連夜更新していたが、だんだん人のアイデアだけを語るというのに飽きてしまって「自然消滅」のような感じで辞めてしまった。以降、ブログは全く書いてない。書きたい気持ち、何か書かなきゃという気持ちはあったのだが、何を書いていいかわからず、放置していたところに、とてもお世話になっている企画会社の「スプーン」さんに、「スプーン」さんのホームページ内で書いてみないか、というオファーをいただき、書くこととなった。

ところが、「さぁ、どうぞ」と場所を用意されたはいいが、やはり書くことは見つからない。書きたいことがない。読みたいこともよくわからない。以前のように世界中のクリエーターのステキなアイデアを「右から左へ受け流す」だけ、というのはやる気が持続しそうにないし、それはTwitterで僅かだがやっている。一日の大半をネットサーフィンして終えることが多いので、身の回りに劇的な出来事が日々起こるような人間でもなければ、人とは違う解像度で物事をとらえて、「この平凡な道路もこうすればステキよね!」と目に入るもの全てに閃きが溢れ出すタイプでもない。そんな自分が人に読んでもらえるブログなど書けるのかとか考えつつ、アイデアが見つからないまま二週間が過ぎさった後、先週の土日に、和歌山の漁港・加太でのイベントに参加した。加太の町を歩いて、その未来についてグループで考えるというイベントなのだが、食事の時間帯に調子に乗って、イベントとは無関係のいくつかの「思いつき商売アイデア」をメンバーに話したところ、思いのほかうけて(社交辞令の可能性はあるが)、少々うれしい気分になった。作家で革製品店を営むカウボーイ見習いのコピーライターである友人には常々酷評されている話題なのだが、多少の自己肯定感を得ることができた。
そんな快感の残像が身体の片隅に残る月曜朝、「そろそろ投稿してください。今週中によろしく」という事務局からの冷酷な催促LINEがあったので、切羽詰まり、勢いで「思いつきの商売アイデア」について書いてみようということに至ってしまった。とはいえ、上述したように、次から次へとアイデアが溢れ出るタイプではないし、ストックがあるわけではない、世間と自分の感覚のギャップにすべりまくる未来も薄っすらと見えているし、息詰まるとフリーズしてしまうこともありそうなので、クリエーターのステキなアイデア(ケーススタディ・カタログのようにはならないようにしたい)や、現在進行形の私の黒歴史や、時には最近感心することが多い、76才でモテ期を迎えた親父による老人をエンターテインするアイデアなどについても書くという逃げ道をつくることにした。退路を断てないのは情けないところではあるが、できるだけ自分のアイデアについて書く比率を高めたいとは思っている。

ところで、ブログのトップページに表示されている「帰ってきたキャンペーンオタク」というタイトルは、正直「寒さ」を感じている。「帰ってきた」というのは前作が相当な資産を持っている映画やドラマの続編の常套句であり、ブログをまたやってほしいという声があったわけではなく、過去にすごい人気を誇っていたわけではない「Campaign Otaku」にはハッキリ該当しない。個人的にはよい思い出であり、名前にも愛着は感じているが、「帰ってきたキャンペーンオタク」(しかもカタカナ)というのは、仰々しすぎてすべっているような気がするし、気に入ってはいない。本当は依頼主の冠をつけた「スプーンブログ」ぐらいが丁度いいと思っている。せめて「帰ってきた」は外してほしい、内容が緩いので、できればロゴはゴツゴツせずにもう少しあっさり目で…など、言いたいことはいろいろあるが、これは依頼主の強い要望ということで、受け入れることにした。何回か見ているうちに慣れることを期待している。念のため、パワハラ的な何かではありません。

ということで、何日後かはわかりませんが、次回から本格投稿していきます。しなかったらすみません。

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