感創力×貫想力

感じてこそ、創造する力が生まれる

クリエイティブの源泉。それは技術・テクノロジーでしょうか?私は株式会社SPOONを設立する以前の職場で徹底的に先端技術・テクノロジーにどっぷりと浸かる生活をしていました。それはそれで私にとって大きな経験を得る機会となりました。しかし、日進月歩の技術力。それがクリエイティブの源泉であるという妄想はその時代にきっぱりと捨てました。技術・テクノロジーが日々進化するなかでそれらを追い求めることは、穴の空いたバケツで水を注ぎ続けることに似ています。なぜなら、最も大切なことはその技術・テクノロジーを活用し、「何を伝えるか?」ということだと思うからです。私たちが日々暮らしていると素晴らしい技術が毎日のように生まれてきます。しかしその技術を使うことが目的になってしまっていることはないでしょうか?テクノロジーに振り回されてしまい、コミュニケーションにおいて最も大切な「伝えたいこと」がないがしろになってはいないでしょうか?またそのテクノロジーも10年後には当たり前になってしまい、誰も見向きもされないものになってしまっているとは思いませんか?もちろん時流に乗ったテクノロジーを活用し、より的確にその「伝えたいこと」を伝えることは大切なことだとわかっていますが、私たちは、短いスパンで進化する「技術・テクノロジー」というものに、大切な部分を譲る前に、そのテクノロジーを使い何を表現するかを徹底的に考え抜きます。そこにお客様と一緒に創造する未来があるからだと思うからです。

感じることは誰にでもできることです。しかし、どう感じるかは人それぞれです。
十人十色の個性が存在する世界の中に、技術でそれらの人々の気持ちを捉えるクリエイティブなどは、ほんの一瞬のまやかしでしょう。そこに目を奪われることなく、私たちは、本質的なコミュニケーションの方法を「感じて創造する力『感創力』でご提案する」ことをお約束いたします。

想いは貫いてこそ。

コミュニケーションを構築する際に、最初に立てた想いを最後まで持ち続けることは容易なことではありません。世の中に溢れる情報は、私たちに正しい判断をもたらす材料となりえますが、時として私たちに迷いを生じさせます。それは、私たちは常に正しい判断を下したいと思うことが原因となっています。当然公衆道徳において正しくあることは大切なことですが、私たちはまず、「最初に立てる想い」を普遍的で本質的なものであるべきと考えます。状況は刻一刻と変化します。その場その場で柔軟な対応ということは本質的な解決になっていないと思います。私たちはコミュニケーションを設計する上で、「普遍的な価値」を最も大切にします。後から付け加える情報に左右されない「本質的な価値」を持つものを創造したいからです。私たちのクリエイティブを語る上で大切な言葉「貫想力(かんそうりょく)」は、純粋な普遍的価値観に基づいた想いを貫く力であり、もうひとつの「感創力(かんそうりょく)」と並んで、大切な力と感じています。

株式会社SPOON 代表取締役 谷田光晴

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